


2025年3月から約1年間にわたり、
開業40周年記念イベントが展開された「セレオ甲府」。
こだわったのは、「参加型」と「思い出」。
寄席や川柳などの親しみやすい企画で、
お客さまとの距離がまた一歩近づきました。
JR甲府駅の駅ビルは、1985年10月6日に「エクラン」の名称で開業し、2015年に現在の「セレオ甲府」としてリニューアルしました。長きにわたる感謝を伝えようと、甲府特産の宝石をモチーフにした40周年記念ロゴを作成。バッジとしてスタッフが身につけるほか、ポスターなどの掲示物にも必ずロゴを掲載し、お客さまへの周知と感謝のメッセージを広げていきました。さらに、一方的に40周年を告知するだけでなく、お客さまが参加できるイベントを企画。第1弾となったのは、なんとテナントカフェを舞台にした「寄席」です!
“カフェで寄席”という斬新な企画の裏には、第一に「お客さまと同じ場を共有したい」というセレオ甲府の強い思いがありました。周年セールなどの一方的な企画では、なかなかお客さまの記憶に残らず終わってしまいます。ではどんな企画がいいだろうかと模索していた時、あるテナントスタッフの方との雑談でたまたま盛り上がったのが落語。「それならセレオでやってみよう!」と、トントン拍子で企画が立ち上がりました。イベントタイトルは、「かふふ(甲府)寄席 豆噺」。山梨出身の落語家・春風亭弁橋さんを迎え、2025年3月20日、セレオ甲府で第1弾の寄席が開催されました。
寄席当日。会場となったカフェの店内には真っ赤な高座台が設置され、開始時間には出囃子も流れる本格的な雰囲気。すべて自前で準備したため、設営や進行タイミングに苦労はあったものの、1日3回の寄席は毎回立ち見が出るほどの満員御礼! ご高齢の方からお子さままで同じタイミングで一緒に笑う空間は、「セレオ甲府」のアットホームなあたたかさが感じられるひとときでした。
そして第1弾の好評を受け、2026年1月には第2弾を開催。この日前座に登場したのは……セレオ甲府の店長! この日は落語家としてイベントに参加し、会場を盛り上げました。

「かふふ寄席」第1弾の開催後、お客さまの反応は上々でしたが、セレオ甲府としては「もっとお客さまに参加してもらいたい」という気持ちが残りました。そこで次に考えたのが、甲府駅や駅ビルとの思い出をテーマに川柳を募集する「おもひで川柳まつり」です。ヒントになったのは、社員が旅先のホテルで見つけた、宿泊客による川柳作品。「長年駅ビルをご利用くださっているお客さまは、どんな思い出をお持ちなのだろう?」という純粋な興味も手伝って、コンテスト形式の川柳大会を開催することになりました。
「おもひで川柳まつり」は、駅ビル開業日に合わせた10月6日から応募を開始。ポスターは昭和レトロを感じさせる子どものイラストを起用したデザインで、年配の方からお子さままで広い年齢層にアピールすることを狙いました。
当初は「いたずらやクレームが来たらどうしよう……」との不安もありましたが、ふたを開けてみればそうしたものはゼロ。190もの応募作品が集まり、そのすべてに、あたたかな思い出と駅ビルへの愛が感じられました。
「セレオ前 いつもあなたが 待っていた」「初転勤 駅ビル降りて 酷暑知る」「恐妻家 セレオ土産の 専門家」などなど、じーんとする思い出から甲府ならではの体験、クスッと笑えるユーモアまで、個性もさまざまです。

1か月の募集期間を経て、11月に山梨出身の小林信二郎先生を迎えた選考会を実施し、11の受賞作が決定。同じ地元民として、先生も選考会を大変楽しんでくださいました。デジタルではなく専用用紙による応募だったこともあり、手書きの一文字一文字から「これを詠んだ人って、こんな人かな?」「この気持ち、私もわかるなあ」と想像や共感が掻き立てられます。当時セレオ甲府に赴任したばかりだった社員は、「こんなに愛されている駅ビルなのだから、ちゃんと運営しなくては」と使命感を覚えたと語ります。川柳を通じてお客さまとセレオ甲府との思い出を共有していただけたことは、社員たちにとって気持ちが引き締まるモチベーションとなりました。

寄席や川柳といった参加型企画を通じ、お客さまの記憶に、そして社員たちの胸に残る思い出ができた「セレオ甲府開業40周年記念イベント」。お客さまと同じ目線や場を共有することの大切さを、改めて実感した1年となりました。
そしてこの周年を経て、参加型イベントをもっと増やしていきたいという社員の意欲も湧き上がっています。例えば、より幅広い年齢の方に参加いただけるお絵かきイベントや、地域でなくなりつつある盆踊りの開催など、アイデアは尽きません。
クルマ社会の甲府において、通勤・通学以外で駅に足を運んでもらうのは、実は少しハードルの高い課題。でも、そこでの思い出を一つ一つ生み出していくことで、特別なことがなくても行きたいと思える“暮らしの一部”になれるはず。セレオ甲府ではこれからも、お客さまの思い出に残る駅ビルを目指していきます。


COMMENT 担当者より
お客さまにご参加いただくことの大切さを、改めて実感しました
「赴任直後に40周年企画に携われて、お客さまの笑顔や思いを直接拝見できたのが印象的でした。今の若いお客さまが、将来自分の子どもに思い出を語れる、そんな駅ビルをつくっていきたいです。テナントスタッフの皆さんとも力を合わせて、より温かい雰囲気の駅ビルをつくっていきたいです。」(K.K)
「私自身、学生時代に『特に用はないけど、毎日来たくなる』という場所がありました。セレオ甲府が、誰かにとってのそんな日常使いできる場所になってほしいですね。参加型イベントの大切さを今回とても感じたので、次は屋上を活用した盆踊り企画を絶対に実現させたいです」(S.K)
セレオ甲府 K.K、 S.K