みんなが集まる場所がある。
それはなんて豊かなことだろう。
週末になれば、年齢問わずひっきりなしに人が訪れる。
入り口のカフェは大盛況で、広場も賑やか。
地域の人に愛されるこんな公共図書館が
駅のすぐ目の前にあるなんて、
地域外の人から羨まれるほど素敵なことだ。
この場所がより一層賑わいを見せるのは、
恒例となった中央線ビールフェスティバルの日。
ビールのイベントなのに、会場は家族連れで大盛況!
でも普段の雰囲気を知っていれば、それもうなずける。
「みんなが集まる」が、日常の風景になっているまちだから。
集いから生まれるエネルギーが、
心地よくこのまちを満たしている。
くらしに根づいた
等身大のイノベーションを始めよう。
大学生も、親子連れも、お年寄りもサラリーマンも。
便利で気兼ねなく過ごせる、昔ながらの駅前商店街。
その普段着の賑わいはそのままに、
東小金井ではイノベーションがふつふつと起こっている。
一体どこで? はい、中央線の高架下です。
武蔵境方面へと歩いていけば、
コーヒー焙煎の香りが漂うなかに
個人起業家の小さなショップやオフィスが立ち並ぶ。
武蔵小金井方面に行けば、
高架下にデザイナーズ学生寮まで建っている。
気取らない、だけどおしゃれで楽しげなスモールビジネス。
これは、応援しないわけにはいかないな。
秘密の抜け道、いくつ知ってる?
(一度通ったら戻れないかも……)
何でもそろう賑やかな駅前。
少し歩けば、北に公園、南に霊園。
広くきもちのいい場所もうれしいけれど、
そこに辿り着くまでの小道だって武蔵小金井の魅力。
駅から南へ行くと高低差15メートル以上の崖があり、
その下を東西に「はけの道」が続いている。
はけの道を歩いていくと、途中途中に現れる坂の抜け道。
「車屋の坂」に「観音坂」、こっちは「ムジナ坂」。
なんだか歴史や昔話のにおいがぷんぷん!
ちょっと異世界に続いている、なんて気すらしてしまう。
私たちの足と心を誘う、まちのなかの小さな抜け道。
戻れなくならないよう、注意してね。
自然、歴史、知性にセンスあり。
渋いまちだとあなどることなかれ。
奈良時代、鎮護国家を願って建てられた
武蔵国分寺の名を、今も受け継ぐ国分寺。
駅前の開発が進んでも
ほどよく落ち着いた雰囲気が消えないのは、
まちなかに残る自然や歴史の面影のせいかも。
だけど通りを見渡せば、子育て中の若い家族や
勉学・アートにいそしむ学生もいたるところに。
穏やかさの奥に次世代のエネルギーを隠し持つ、
不思議な温度が漂うまち。
駅のセレオで「こくベジ」を買ったら、レトロなカフェに
立ち寄って、蛍の住む川を歩いてゆっくり帰ろう。
この静かな充実感、他ではなかなか味わえないよ。
暮らしと駅との距離が近い。
この密度感が、“にしこく”らしさ。
家から歩いて数分で駅。そんな人がたくさんいる。
駅と住宅との距離が近いまち、それが西国分寺。
南口側にはずらりと集合住宅が立ち並び、
北口側では戸建て住宅が仲よく軒を連ねる。
駅の風景でひときわ目を引くのは、
線路脇にぎゅっと集まる飲食店。
どれもなかなかの個性を放つ、こだわりの名店ぞろいとか。
そう、「にしこく」は、なかなか密度が濃いのです。
そんな西国分寺駅も、今年で51歳に。
実はこれでも、中央線で一番若い末っ子駅。
これからの50年、このまちのディープな魅力は
一体どう変わっていくのだろう。
古いものも、新しいものも、
ここならゆるやかに共存できる。
ものづくりの販売会を開けば、
「あら、ステキねぇ」と足をとめてくれる。
クラフトビールのイベントを開けば、
「なになに、おもしろそう」と立ち寄ってくれる。
けっして派手ではないけれど、
新しいものを受け入れ、地元を楽しむ人が多いまち。
そんな“国立らしさ”を象徴するのが、
三角屋根の愛すべき「国立駅旧駅舎」かもしれない。
役目を終えて一度は解体されたものの、2020年見事に再建。
なんせ国立の象徴だもの、簡単にはなくせません。
春には旧駅舎のお隣に「nonowa国立SOUTH」が誕生。
さあ、古きも新しきも、仲良くやっていきましょう。
人とモノが行き交う賑やかな都会。
でも、マイペースでも大丈夫だよ。
東京都心はもちろんのこと、
山梨、長野、横浜、川越、高崎へもスイっと行けちゃう。
人口も面積も、東京都の市部では最大規模。
だから駅前は、いつも行き交う人でわいわい賑やかだ。
八王子や地方の物産品に、駅で巡り合えるのも楽しい。
人やモノが流れている。
そのエネルギーと心地よさは、八王子の大きな魅力。
「暮らす」はもちろん、「働く」だって楽しめる。
地元の農業やスモールビジネスを盛り上げたい!
そんな人たちがつながり合って、まちはもっと元気になる。
だけどみんな、安心して。駅を離れればのどかな八王子。
都心ほど疲れすぎず、マイペースにやっていけるよ。
のんびり気取らないまちだけど、
気づけば心が満たされている。
八王子駅と高尾駅、都会と自然の間に挟まれ、
ちょうどいい住みやすさが広がる西八王子。
学生たちが通う八王子ラーメン店に、
地元の呑兵衛が足を運ぶ裏路地酒場、
都心百貨店でも人気の八王子発サンドイッチ屋に、
老若男女みんな大好きなチェーン系飲食店……
あれ、なんか食べ物ばかりになっちゃったけど、
気取らない食の充実こそ、暮らしやすいまちの証拠。
お腹を満たしててくてく歩けば、
散歩中の保育園児やのんびり遊ぶ親子に次々すれ違う。
気づけばお腹だけでなく、心も満たされているような?
にしはちマジックにでも、かかっちゃったかな。
堂々と、まっすぐに。
さすがは歴史ある都市の玄関口。
武田信玄、富士山、温泉。
日本人の好きなものが、一度に全部そろうまち、甲府。
だけど地元民になじみの風景といえば、
バーンと映える富士山よりも
案外、駅前を走る大通りだったりする。
盆地の中心都市を貫く、なかなか堂々とした通り。
なるほど甲府の人の雰囲気に、ちょっと似ているような気も。
駅前に鎮座する信玄公、荘厳な雰囲気の武田神社、
昇仙峡をはじめとする雄大な自然。
それらに囲まれた甲府駅は、クールな都会というよりも、
もっと武骨で、だけどまっすぐ。
たまにはワインで、おしゃれに決めるのもステキだね。
まちの行方、くらしの行方は、
未来に向かって伸びている。
相模原駅南口にスッと建つ、パイプの三角モニュメント。
調和、連帯、広がり、そして未来への方向性を示している。
って、みなさん知っていましたか?
2010年に政令指定都市になり、急成長してきたこのまち。
今また、未来に向けて新たな変化を始めたところかも。
北口に広がる広大な土地の使い方。
新しい時代を迎える地元商店街のこれから。
駅周辺だけでも、今後が気になる場所だらけ。
でも、必ずいいまちになっていく。
春になったら、市役所さくら通りをピンクに染める
満開の桜を見に行こう。
あれはきっと、ここにしかない希望の色だ。
隠れた鉄道主要駅で味わう、
奥深きダイバーシティ。
駅の知名度のわりに(失礼!)、線路が広い。
というか、妙にたくさんある。
それもそのはず。拝島駅はJR3線に西武線、
さらに貨物列車まで乗り入れる、隠れた要衝駅なのだ。
線路脇にはほら、カメラを抱えたファンもちらほら。
福生市と昭島市の間に位置する拝島は、
路線だけでなく住んでいる人にも多様性がある。
“ガチ”な異国料理に出くわしたり、
個性的すぎるラーメン屋が人気だったり。
駅のコンコースを歩けば、鮮やかなステンドグラスが
色とりどりの光を放つ。これもまた、
小さく輝く多様性の、一つの象徴なのかもしれない。
空が広い。川が広い。
思わず気持ちまで、大きくなるね。
南武線と平行に、多摩川を渡る是政橋。
つい見上げてしまう迫力ある斜張橋は
このあたりのシンボルにもなっている。
南多摩駅を出たら、ぜひ歩いてこの橋を渡って欲しい。
すこんと広がる空に、雄大に流れる多摩川。
羽を広げて気流に乗る鳥たちに、
風のように進むサイクリスト。
のんびり牧歌的な地域のように見せかけて、
これぞ多摩のダイナミズム。
住・商・工の調和を図り進められているという
南多摩のまちづくり。
ダイナミックな未来図は、この空に無限に広がっている。
青々と育つホップのように、
力を抜きつつ、成長しよう。
江戸時代から、稲城長沼のまちを潤してきた用水路。
今も駅のすぐ下を流れ、心地良い“抜け”をつくっている。
その用水路のわき、南武線の高架下では、
地域コミュニティの交流施設「くらすクラス」で
子どもたちや親子がのんびり遊び、
隣には小さなおにぎり屋さんやベーグル屋さんも並ぶ。
思わずふっと、力が抜ける。
そうそう、アーチの上に茂るこのホップ、
実は駅員が毎日水をあげて育てているんです。
収穫したら、なんとクラフトビールになる予定。
ここにも手作りの魅力、また一つ見つけちゃった。
駅を出たら、どっちへ行こう?
自転車と一緒に、流れる風のように。
鶴川街道と川崎街道、二つの街道が駅前で交わる。
かつては多摩川を渡る渡船場もあったという矢野口は、
古くから交通の要所として人々が行き交ってきた。
今はその道々を、自転車たちが駆け抜ける。
平日はママチャリが、週末はけっこう本気のロードバイクが。
全長50kmの多摩川サイクリングロード、
そのちょうど中間あたりに位置する矢野口は
サイクリストたちが集まる隠れスポットだったりもする。
そんな地理的特性のせいか、
このまちは妙に風通しがいい。
歩きたい道、走りたい道がたくさんある。
ひと言でいえば、それは「自由」ということだろう。