


中央線沿線には数多くのブルワリーが存在し、
様々なビールイベントも開催されています。
求心力のある“ビール文化”でさらに地域を盛り上げようと、
2025年夏にクラフトビール醸造所「中央線ビアワークス」が誕生しました。
JR東日本グループ初、小金井市でも初の醸造所に
地域からは大きな期待が寄せられています!
JR中央線コミュニティデザインではこれまで、中央線沿線のコミュニティ活性化を目的に、パンやコーヒー、ビールなどをテーマにしたさまざまなイベントを展開してきました。その中でもとりわけ人気を博しているのが、「ビールイベント」。このイベントを機にはじまった駅でのホップ栽培や、収穫したホップを使った「ぽっぽやエール」の販売は、当社の事業としてすっかりおなじみになっています。そして2025年8月、これまで委託していたクラフトビールの醸造をすべて自社化し、直営のクラフトビール醸造所&タップルーム「中央線ビアワークス」をオープンしました。
醸造所をつくったからといって、決してビール屋さんになることが目的ではありません。これまでの事業と同様、目指すのはその先にあるコミュニティづくり。ではなぜここまで大規模な事業に踏み込んだかと言えば、それは自らが生産者となることで、地域の方々とさらに一歩踏み込んだコミュニケーションを図っていくためです。醸造所の隣にはタップルームを併設し、いつでも交流できる「場」を創出。そこでは当社が醸造するオリジナルクラフトビールのほか、沿線の他のブルワリーのビールを味わうこともでき、地域の新たな魅力を知るきっかけを用意。「中央線ビアワークス」という名前には、コミュニケーションの仕掛けとしてビールが“作用する(works)”という意味が込められています。
醸造所とタップルームを構えたのは、東小金井駅と武蔵小金井駅のちょうど真ん中あたりの高架下。ゆくゆくは近くに小金井市の新庁舎が建設されるという計画もあり、人々のさらなる往来が期待される場所です。
まっすぐ伸びる高架下を歩いていると、ガラス張りの明るいタップルームが目に留まります。一見カフェのような外観は、誰もが気軽に立ち寄れる雰囲気を意識したデザイン。醸造所の内部もガラス窓から覗くことができ、通りがかれば「なんだろう?」と自然と興味が湧く仕掛けです。実際にオープン以来、犬のお散歩やランニング途中にここを見つけ、そのままふらっと立ち寄るお客さまも多いのだとか。

「中央線ビアワークス」が目指すのはコミュニティづくりですが、かといって、クラフトビールの味に力を入れていないかと思ったら大間違い! 「JR東日本のグループ会社がクラフトビールをつくった」という目新しさや、目を引く店構えでどれだけ話題を集めても、結局ビールの味が美味しくなければ地域の方々にリピートしていただくことはできません。コミュニティを育むには、一過性の話題よりも継続的なつながりが大切。そのためにも、味が美味しいことは絶対条件なのです。
オープン当初から「中央線ビアワークス」で醸造を担当するのは、元駅員だったJR中央線コミュニティデザイン社員。宮崎にある有名醸造所で3か月間にわたる醸造研修を行い、オープンに合わせ3種の定番オリジナルクラフトビールを開発しました。
その3種とは、小金井の地名にちなんだ「ゴールデンエール」、クラフトビールの定番「アメリカンIPA」、小麦を使った「ヴァイツェン」。これらの定番に加え、駅員たちが育てたホップを使った「ぽっぽやエール」など、季節限定クラフトビールも展開。定期的に新作を登場させるのは、常連さんがいつ来ても飽きない、そしてまた来たいと思っていただくための工夫です。

醸造を始めてまだ2年目の社員たちにとって、クラフトビールづくりは苦労の毎日。一度に500リットルを一気に醸造するクラフトビールは、新しいレシピ開発のために「ちょっと試作してみる」ということができません。麦芽の配合、ホップの品種、酵母の種類などを頭の中でシミュレーションするしかなく、過去には仕込みで大失敗をしてしまったことも。不安な時は修行先の師匠やビール醸造仲間に相談し、アドバイスをもらいながら「地元らしい、中央線らしい味」を模索しています。
ビール仲間から認められ、お客さまが飽きることのない「中央線ビアワークスの味」として定着させていきたい。醸造担当者たちのそんな思いが、クラフトビールづくりの大きなモチベーションになっています。

さて、気になる地元の方々の反応は、一体どうだったのでしょうか。2025年8月のオープン直後に開催された「小金井ビールフェスティバル2025」では、数ある出店ブルワリーの中でも「中央線ビアワークス」が注目の的に! 常時20分のウェイティングが途切れず、お客さまからも「待ってたよ」とあたたかいお言葉をかけていただきました。
醸造を担当する社員は、「小金井の人たちは“地元のもの”が好きなのかもしれません。小金井初のクラフトビール醸造所ということで、オープン直後から愛着を感じてくださっています」と地域からの期待を実感しています。すでに常連さんになってくれた方もいれば、散歩やランニング途中に立ち寄る人、一人で静かに本を読みながらクラフトビールを味わう人など楽しみ方は人それぞれ。でもそのすべてのお客さまにとって、「中央線ビアワークス」が“地域の自慢”の一つになっていけたら。挑戦はまだ、出発したばかりです。


COMMENT 担当者より
認知を広げ、小金井の誰もが知る醸造所を目指す!
「沿線の美味しいブルワリーは?と聞かれたらトップ3に入るくらい、周りの皆さまに認められる醸造所を目指しています。クラフトビールの流行に乗っかっただけだと思われるのは嫌なので、しっかり味で勝負していきたいです!」(T.H)
「新しいものをつくりたいという気持ちから、公募制異動で醸造所プロジェクトに参加しました。今は在庫管理に苦労していますが、地元の飲食店さんや販売店さんにもっと私たちのビールを置いていただき、小金井の人なら誰もが知っているビールに育てていきたいです」(M.K)
地域活性化部 T.H、 M.K