祖父が大工をしていた影響で建築の仕事に興味を持ち、大学は建築学科に進みました。上京して初めて一人暮らしをしたのが、キャンパスのある八王子。セレオ八王子はその頃から身近な存在で、建物をつくるだけでなく“守る”仕事も面白そうだとこの仕事を志望しました。
最初の2年間は売上管理や契約書の管理などの事務系業務を担当し、3年目で建物のハード面を担当する部署に。2024年のセレオ八王子リニューアルでは4階フロア改装に携わらせていただき、各ショップの移転・改装に伴う工事の調整や、各仕様の確認業務を担当しました。現在は高架下に建設中の新施設プロジェクトにも参加しています。区画や設備が決まっているセレオと違い、更地にゼロから施設をつくるのは初めての経験。学ぶことがたくさんある毎日です。
働き始めて驚いたのが、「こんなに毎日大変なのか!」ということ。ショッピングセンターの仕事はどこかキラキラしたイメージがありましたが、実際は予想以上にハードでした。特に工事関係はスケジュールの遅れが許されないですし、ショップさんごとに要望や作りたい内装も異なるため、各所との交渉を繰り返すこともあります。
でも、無事に改装工事が終わって開業した日、お客さまがわーっとフロアに入ってきてくださった様子を見たら、今まで挑戦してきてよかったなと思えました。また、本当にたくさんの業者の方々とやりとりをする仕事なので、苦手意識のあったコミュニケーションも徐々に克服していけたと感じています。
実はちょうど先月まで、建築関係の資格を取るため勉強に励んでいました。会社から求められたわけではないのですが、専門知識が増えれば自分の考えやアイデアをもっと伝えやすくなるかなと思い、自主的に学び始めました。昔から一つのことにぐっと集中してしまうタイプ。学生時代は弓道部の活動に熱中していましたが、今はそれが仕事に向かっているのかもしれませんね。
買い物で別のショッピングセンターに行っても、つい建物をじっくり見て「こうやってデザインを統一しているんだな、この販促展示いいな」と考えてしまいます。こうして知識やアイデアをどんどん増やし、地域に愛される商業施設としてセレオを守り続けていきたいです。そしていつか、セレオが八王子という街の顔になれたら素敵だなと思います。