私はJR中央線コミュニティデザインが展開するショッピングセンター「セレオ八王子」で、主に販売促進を担当しています。具体的な業務は、ポスターや折り込みチラシをつくるために各テナントとやり取りをしたり、制作会社にデザイン指示を出したり、季節ごとのキャンペーン企画やポイントカードの戦略を考えたり、実施後に効果検証をしたり……と多岐にわたります。八王子に異動する前は甲府のセレオに勤務していて、地元のサッカークラブ「ヴァンフォーレ甲府」の選手を呼んだイベントなども企画しました。社内外のいろんな方とコミュニケーションを取る機会があり、決まったルーチン業務をこなすというより、自分でスケジュールを立て、その時々で必要な仕事をおこなっています。
JR中央線コミュニティデザインでは、沿線の主要駅で「セレオ」「Dila拝島」「nonowa」の3つのショッピングセンターを展開していますが、どれも一様のショッピングセンターをつくるのではなく、八王子なら八王子、甲府なら甲府の、それぞれの暮らしを映し出す施設にすることを目指しています。最近、セレオ八王子をご利用されるお客さまに直接インタビューさせていただく機会があったのですが、お客さまはトレンドの最先端を行く都心のショッピングセンターのような機能を求めてご来店されるわけではなく、もっと身近な日常使いのショッピングセンターを必要とされていることが分かりました。地域の方々の声を実際に聞いたことで、そこにある暮らしを等身大で見つめ、フィットするショッピングセンターをつくっていく大切さを改めて実感しました。
とはいえ、一言でお客さまといっても多様な方々がいらっしゃいますし、ショッピングセンターもずっと同じでいいかと言えばそうではありません。パンデミックの影響で私たちのライフスタイルは大きく変わり、セレオも今まさに「変えるべきこと/守り続けること」の見極めをしているところです。
私は学生時代にあるショッピングセンターのお店でアルバイトをしたことがきっかけで、今の仕事に興味を持ちました。自分にとって身近だったショッピングセンターという存在が、別の誰かにとっても暮らしの一部になれたらいいなと思います。これからもお客さまの暮らしを第一に見つめ、地に足の着いた新しいショッピングセンターづくりに挑戦していきたいと思います。