2021年春、「株式会社JR中央線コミュニティデザイン」は誕生しました。
コロナ以前より危惧されていた人口減少をはじめとする諸問題に加えて、価値観の変容、生活様式の変化は、
コロナ禍によりその速度を一気に速めて、今や多くの分野において既成概念からの転換が不可欠となりました。
鉄道、駅ビル、高架下開発…。不特定多数の方々が市中から駅へ向かう巨大なベクトルに支えられた、
私たちの事業は典型的な立地ビジネスであり、
今や最もパラダイムシフトが求められる分野として大きな転換点を迎えています。
これからの時代に求められるのは「沿線に暮らす人々の声を聞きながら、
時代の変化を見据えて新しい価値を創造する」ことだと思います。
駅という点で考えるのではなく、フィールドを広げ、駅を中心に広がるコミュニティをつくり、
つなげ、育てる視点を持って、地域と向き合うこと。
そして、そのプロセスを通じて、新たに期待される需要に素早く呼応し「駅」の定義を書き換えながら、
意味ある価値を創造し、豊かなくらしづくりに結び付けていく。
ターニングポイントである今、私たちが考えていることです。
これらを実現していくために、「ここにしかないくらしをつくる」という経営ビジョンを掲げています。
この思いを地域の皆さまをはじめとしたさまざまなステークホルダーの方々に
共感していただくことがとても重要だと思います。
なぜなら、すでに完成した既存の価値を一方的に提供するだけでは
「ここにしかないくらし」として愛着を持って受け止めていただける真の価値にはならないと考えるからです。
取り巻く変化はさらに加速度を増していくものと思われます。
変化の先に求められる価値に想像力をはたらかせ、これまで以上に、
地域に生きる皆さまの声に耳を傾け、寄り添い、持続可能な地域独自の魅力づくりに貢献してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
代表取締役社長